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ダブルスラッシュに関連した雑記


by kozai22
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P2P開発者の皆様、Blogはいかがですか?

 以前からP2Pの動きを追っていると人には「最近、技術的な動きが少ない」と思われていると思う。以前は、大手ITベンダーがP2Pのワーキンググループを作ったり、国内でも有志の手でP2Pをテーマにした会議や団体が作られたものだが最近ではこれらP2P団体の活動も停滞している。実際にはP2Pにも色々と動きはあるのだが、なかなか新しい成果が出てきていない、もしくは見えてこないのも事実だ。

 このような事には、2つの問題があると思う。1点目はP2Pの新しい技術やアプリケーションの動きが見えてこない点だ。2点目は「Tomo’s HotLine」のTomoさんが仰っている通り、P2Pの技術的なことなどを話し会える場所が無いことだ。今回のエントリではこの2つの問題の1点目について考えてみたいと思う。

 今までP2P技術を使ったアプリケーションはファイルシェアリングツールに限らず色々と出てきている。このP2Pアプリケーションの中には精力的にアップデートを繰り返しているものがあるが、サイトを開設してからほとんど情報が更新されないものもある。これでは、そのプロジェクトが本当に進んでいるのか、それとも自然消滅してしまった後なのかわからない。

 もちろん、大規模なアプリケーションであれば開発に時間がかかり、Webページの更新をする必要も暇も無いのだと思う。しかし、何ヶ月も情報が更新されないままでは、そのアプリケーションの開発は止まってしまったのかような印象を与えてしまう。これでは実際には開発が進んでいるのに、まったく動きが無いように思われてしまう危険性がある。

 このような間違った印象を与えないために、P2Pアプリケーションの開発者の方にはBlogなどで「情報」を発信してはどうだろうか?発信する情報は、そのアプリケーションに関係することならば一番良いが、全然関係無いものでも良いと思う。要はそのプロジェクトがまだ「消滅していない」という事がユーザにわかってもらえればそれで良いと思う。

 実際にいくつかのP2Pアプリケーションメーカの中にはBlogを開設している所もある。例えば、Grooveアリエルは既にBlogを開設している。アリエルのBlogをご覧になればわかると思うが「ArielAirOne」以外の話題もある。(と言うより「ArielAirOne」以外の話題の方が多い)P2Pにこだわらなければ「Rabbit Ticker」開発者のYusuke Kudo氏のBlogや検索エンジン「CEEK.JP」の作者ceekz氏もBlogを開設している。

 さらに、Blogのコメント機能やトラックバックを使えば、ユーザからの要望を聞くこともできる。この事についてはBlogではないが「はてなダイアリー」がやっている「はてなダイアリー日記」は良い例だと思う。また、個人でアプリケーションを開発している方ならば、わからないことをユーザから聞いても良いと思う。技術的な事はもちろんだが、ネットワークや著作権、法律のことなども聞く必要が出てくる場合もあるだろう。

 「Blogをやればすべてが上手くいく」とは思ってはいないが、P2Pの技術的な議論が盛り上がっていないのは、こういう所にも原因があるのだと思う。「毎日更新」とは行かないまでも、開発者の方は一週間に一度ぐらい「声」を聞かせてもらいたいと思う。
by kozai22 | 2004-03-03 21:50 | P2P