ダブルスラッシュに関連した雑記


by kozai22
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 それにしてもBlogの更新は面倒だ。大手のBlogであれば、読者からのコメントやトラックバックが励みになると思うが、(私のBlogのような)訪問者が少なく、トラックバックやコメントも少ないサイトは文章を打つのが空しくなってくる…。一体どうして時間を割いてこんなクダラナイ文章を打っているんだろう…。

 このように思っているのは私だけでは無いはずだ、その証拠に昨日のエントリでも紹介した通り「Blogの3分の2は2ヶ月間更新がない」。とりあえずテスト的なエントリをしたものの、発信する情報が無かったり、発信する情報があっても、それを投稿する時間が無いのだろう。Blogを訪れた人に向かって自分の考えを、わかりやすく、おもしろく、コンパクトに説明するのは「面倒」だし「難しい」。

 個人的にはこのような「他人に読ませるのが目的のBlog」だけでなくとも、「自分のためのBlog」があっても良いと思う。例えば、自分の見たページのURLと内容を自動的に記録し、その「ログ」を閲覧するようなページだ。これならば、様々なWebページを見るだけで自動的にBlogが更新される。

 「確かに自動的にページは更新されると思うが、そんなページを何に使うのか?」という当然の疑問が出てくるだろう。例えば、自分が読んだWebページの中でもう一度見たいページを検索するのに使うのはどうだろう? 既存の検索エンジンは自分が知らない「未知のWebページ」を探すのには優れているが、自分が以前見たページを探すのにはあまり向いていない。もちろんページや記事のタイトルがわかればすぐに検索できるだろうが、記憶が曖昧な場合はページを検索するのは非常に難しい。そこで、自分だけの検索エンジンのための「ログ」としてBlogのようなツールを活用できれば面白いだろう。(もっとも、「はてなダイアリー」やBlogでニュースのリンクをつけている人は、このような目的でページを作成しているようにも思える。)

 Blogというと、どうしても他人に「読ませる」ことを意識したページになるとことが多い。しかし、あくまで「自分向けのページ」を作れるようなBlogツールがそろそろ出来ても良いと思う。
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by kozai22 | 2004-02-27 21:11 | IT全般
 Blog(Webログ)という言葉の定義は何なのか? ネット上ではずいぶん前から色々と議論されてきたが、どうもはっきりした答えが出てこない。毎日更新するのがBlogなのか? ただの日記はBlogではないのか? サービスプロバイダーが提供するツールを使わなければBlogとは言えないのか? これらの基本的な解答にも説明する人によってBlogの定義が微妙に違っている。どうも正確なBlogという言葉の定義がはっきりとはしない。


 このような「言葉」の定義を巡る議論は、本当はどうでも良いことなんだろう。「議論」をしている人にとっては、良い時間潰しにはなるとは思うが、それを使うユーザは「どうでもいい」と思っているのだろう。私も現状ではBlogは「便利な日記cgi」で良いと思う。

 ただ、これだけ「Blog」が盛り上がっているのには、なんらかの理由があると思う。一番の理由としてテンプレートがある程度決まっているので、「(私も含めた)htmlを知らない人間」でも使え、Webページ作成という雑務に負担をかけずに自分の作業に集中できる。という点があると思う。しかし、私はもう一つの理由として、Blogには『更新』という強迫観念を生み出す力があるのだと考えている。

 通常のWebページならば、自分のコンテンツをナビゲートする「トップページ」はある程度は更新するとしても、その他のページは基本的に1度ページを完成させてしまえば、そのページの情報を更新することはあまりない。

 ところが、Blogの場合は「更新」することが前提となっている。トップページは新しい「記事」があれば自動的に更新される。これは通常のWebページよりもトップページが頻繁に更新されることを表していると思う。さらに記事の作成した記事の1つ々は、コメントやトラックバックがあるため、自分が投稿した記事に次々と意見・情報が追加され、作り終わった記事にも「更新」される。

 またほとんどBlogに「カレンダー」がついている事も興味深い。このカレンダーを見ることによって、Blogの作者がどれだけ「更新」しているのか(あるいはサボッているか)かがひと目でわかってしまう。またRSSも、どのBlogが「更新」したかを知るためのものだ。

 このようにBlogについてるツールは「更新」を助け、さらに「更新」という強迫観念を生み出すツールが備わっている。基本的な事だがBlogが今までのWebページと大きく違うのは、現状ではこの点だと思う。

 とは言えBlogの3分の2は2カ月間も更新が無いらしい…。どれだけ便利なツールがあっても、最終的に「記事」を書くのは自分だ。やはり毎日、継続して「情報」を作るのは難しいのだろう。
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by kozai22 | 2004-02-26 21:01 | IT全般

読書感想:IBMのLinux戦略

 「IBMのLinux戦略」はIBNがどのようなスタンスでLinuxに対応しているかを詳細に解説したものだ。ハードウェア、ソフトウェア、サポート&サービスとったレベルでの他に、基幹連携システムやサーバ統合といったソリューションでの応用、コミュニティとの連携などが解説されている。

 恥ずかしい事に、私は今までLinuxの価値が一体どこにあるのか明確につかめないでいた。確かにインターネット全体の流れを見ればLinuxが非常に大きいトレンドだという事もわかるしCNET Japanで連載されている梅田さんのBlogを読むと「なるほど」と思うことも良くある。

 しかし、残念ながら一般企業はAmazonやYahoo!のような「インターネットアプリケーション」を提供している企業でもないし、Googleのよう理系の博士がゴロ々いるような企業でもない。サーバやホストは現在の業務を「支援」するためのものだ、それをLinuxに変えたからといって何が変わるというのだろう?

 少し前ならば「コスト削減」というのがキーワードになっていたと思う。しかし、最近ではLinuxだけで「コスト削減」を実現するのはどうも難しいらしい。例えば、「Open Sourceシステム導入マニュアル」は「仮にOSのコストがゼロになったとしても、単純計算してTCOへの影響は3%程度」と解説してるし、Linuxの最大のライバルとも言えるMicrosoftは「WindowsはLinuxより低コスト」と発表している。


 では、将来的なことはともかくとして、現段階で一般の企業がLinuxを導入するメリットは一体どこにあるのだろう。本書はIBMのLinuxについての取り組みと同時にその答えも用意してくれた。答えの核となるのは「仮想化」だ。

 本書では、まず「ITの最も重要なリソースはアプリケーションとデータである」とし、一方で「ハードウェアの進化が目覚ましく、その進化のためには互換性を犠牲にする」こともあり、「アプリケーションとハードのこの矛盾した流れの中で、双方の折り合いをどうつけていくか」が問題とされてきた、としている。従来ならばこの「矛盾」は簡単には解決できなかった。

 そこで登場してきたのがLinuxだ。IBMはLinuxを「幅広いCPUに対応したポータブルなOS」とし、異なるハードウェアをOSレベルでラッピングする「仮想化技術」の1つと位置づけている。そしてIBMはLinuxという「仮想化技術」を手に入れたことによって既存のデータ/アプリケーションとの互換性/相互運用性を守りつつ、先進ハードウェア技術の将来性を保証するソリューションを展開できるのだ。

 もちろん本書は「Linux=仮想化」ということを単純に言うだけではない。この後にIBMのソフトウェアとLinuxの連動や、IBMがオープンソースに果たしている役割、そしてIBMが提唱している「eビジネス・オンデマンド」を解説している。詳しい内容は本書に譲るが「eビジネス・オンデマンド」の解説を読む時にLinuxを「仮想化技術」「オープン仕様」と置き換えると、非常にわかりやすくなると思う。

 個人的に本書はLinuxを考える上で非常に参考になったが、欲を言えばLinuxだけでなく、他のオープンソースソフトウェアについての取り組みも欲しかった。Eclipseへの取り組みや、DB2を持っているIBMが今後PostgreSQLやMySQLとどのように接していくかは気になる方も多いと思う。もし、次作があるのであれば、ぜひとも他のオープンソースソフトウェアについても解説してもらいたいと思う。
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by kozai22 | 2004-02-25 21:54 |
 ご存じの通りP2P技術を使ったファイル交換ソフトによって、ISPの上りトラフィックが圧迫されており、いくつかのISPは公式にファイル交換ソフトの制限に乗り出している。このファイル交換ソフトが引き起こす「帯域」の問題は日本だけでなく世界中で大問題になっており、ルータメーカもP2P技術を使ったファイル交換ソフトの帯域制御装置に注力した製品を販売しようとしている。これからもファイル交換ソフトの帯域制御に特化した製品の販売や、ISP側のファイル交換の抑制を発表する機会も増えていくだろう。

 しかし、ISPの中にはファイル交換を「抑制」するのではなく、むしろファイルを「拡散」させようとする動きがある。これはファイル交換で人気あるファイルキャッシュして、ネットワークのトラフィックを軽減しようというのだ。

 もちろん、この方法にはファイル交換とは切っても切れないもう一つの問題。すなわち「著作権」との問題が出てくる。ところがISPやファイル交換業者の中には「著作権」の問題も解決しようとしている団体がある。例えば、イギリスのISPの中にはレコード業界に対して音楽使用料を支払う代わりに、合意しているレコード会社の楽曲を自由に交換できる。

 ISPが利用者から料金を徴収しそれを著作権の業界団体に分配することでファイル交換自体を「合法」にしてしまえば、ファイル交換利用者は捕まらないし、著作権者に料金が支払われる、さらにネットワークの負荷も自分のネットワークにファイルをキャッシュできる。一見すると非常に良い案に見えるがこの方法を採用すると様々な問題が出てくる。

 まずは著作権者の1人々に正当な料金を払うのが難しい点があるということだ。広大なファイル交換網の中である特定の著作権者の作品が、どのくらい「流通」しているかを正確に特定するのは難しいのではないかと思う。そんな状況で著作権者1人々に正当な料金を払うのはさらに難しいだろう。

 2点目として、ファイル交換ネットワークで「流通」しているファイルは音楽ファイルだけではないということだ。ファイル交換ネットワークには映画やテレビを録画した動画データをはじめ、マンガや写真集をスキャンしたデータなど様々なデータが「流通」している。つまり、料金を支払うのは「音楽業界」だけではないということだ。当然ISP側が支払う料金もそれによって我々がISPに払う料金も増えていくだろう。また、著作権団体によってはファイル交換での「流通」をどうしても許さない所も出てくるだろう。そうなれば、どのデータがファイル交換が許されているかを利用者側で把握しなければならない。

 3点目として、もしファイル交換が完全に「合法」になってしまえば、ファイル交換を利用するユーザは一気に増大するだろう。そうなれば、今以上に上がりの送信トラフィックが増えることになる。現状でもISPによっては現状でも既に厳しいのに、今以上のトラフィックに耐えられるのか難しいところだろう。

 日本では、このような「ISPが著作権料を徴収する」という提案は出てきていないが、今後はこのような意見も出てくると思う。しかし、ISPが料金を支払うだけでは簡単には問題は解決しないだろう。

[参考リンク]

レコード業界に音楽使用料を支払う世界初のブロードバンドISPが英国に
impress
ISP加入者はPtoPサービス利用料を支払うべきか
CNET Japan
P2Pトラフィック軽減ソフトに「海賊行為関与」の懸念
ITmedia
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by kozai22 | 2004-02-24 20:23 | P2P
 昨日友人と話していて「どうして任天堂はオンラインゲームに対してあまり積極的ではないのか?」という事について少し話し合った。個人的には任天堂のゲームは非常にネットワークゲームと相性が良いと思う。素人考えだが「どうぶつの森」のようなオンラインゲームに近いゲームもあるし、ゲームボーイアドバンスでの対戦ゲームはそのままオンラインで展開しても十分に面白いと思っているからだ。ところが友人氏は2つの理由から「任天堂はできるだけオンラインから離れていたいのだ」と言う。

 まず1点目は任天堂のゲームで遊んでいるユーザとオンラインゲームでのユーザの年齢のギャップだ。オンラインの仮想国に住んでいるプレイヤーと、ゲームボーイアドバンスでポケモンの交換をしているプレイヤーとではかなり年齢が離れている。このことは様々な問題が出てくる事が予想される。保護者としては自分の子供が現実世界でも「仮想世界」でも知らない人から声をかけられるのはあまり気分の良いものではないだろう。

 そして2点目としてオンラインゲームを開始してしまうと、任天堂の強みであるプラットフォームの価値が急激に下がってしまうからだ。当然のことだが、現状では任天堂のゲームキューブ用のゲームはソニーのプレイステーション2では動かないし、パソコンでも動かない。

 しかし、オンラインゲームの場合はどのようなプラットフォームであれ、オンラインになってしまえばゲームが動いてしまう。つまり、オンラインに対応したゲームがマルチプラットフォームで多数登場してしまうと優れたゲームをプラットフォームで囲い込めなくなってしまう。

 もちろん、オンラインに対応していないゲームでも、プラットフォームを越えて発売しているゲームはたくさんある。しかし、オンラインゲームの場合は単独でゲームが起動するのでなく、ネットワーク経由でゲームが起動できてしまう。もしネットワークゲームとゲーム配信を行うメーカのポータルが組合わされば、別にCD-ROMやDVDなどを使わずともゲームを配信できるようになる。それはメーカが独自でプラットフォームをすり抜けて自由にゲームを配信できるようになることを意味する。

 そうなれば、メーカが独自に配信したネットワークゲームがゲームのプラットフォームの「仮想化」を実現してしまうと言っても良いだろう。なぜならば、それらのゲームはネットワークにつながるハードさえあれば遊ぶことができるようになるからだ。これはプラットフォームを使ってユーザとゲームメーカを囲い込んできた任天堂のようなメーカにとっては大問題となる。

 ここまで聞いて「なるほど」と思い、この話はそこで終わってしまったのだが「ではなぜSCEやMicrosoftはネットワークゲームに注力しているのか?」という事を聞くのを忘れてしまった。これは友人には聞いていないので私の個人的な考えなのだが、恐らくSCEやMicrosoftはネットワーク上でも当分の間はプラットフォームを維持できると考えているのだと思う。SCEやMicrosoftはゲームメーカとユーザに集客力のあるポータル、課金システム、使いやすいハードを提供することで、ゲームメーカが勝手にプラットフォームを「仮想化」しないように交渉しているのではないかと思う。

 オンラインゲームはまだ始まったばかりであり、オンラインゲームの行く先はまだ不透明なところが多い。任天堂やSECのようなプラットフォームを提供しているメーカが主導権を握るか、それともスクエア・エニックス、ナムコのような純粋なゲームメーカが主導権を握るか、まだわからないが、いずれにしてもオンラインゲームによってプラットフォームメーカだけがゲームを「独占」するのは難しいだろう。
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by kozai22 | 2004-02-23 20:12 | IT全般
 先日発表された「One Point Wall」がWinnyの暗号を解析しトラフィックをブロックできるようになったことは、一部のネットユーザに衝撃が走ったと思う。これでまた一つWinnyの「神話」が崩れたことになる。

 ネット上の議論を見てみるとISPがこれを導入した影響を心配する声がいくつかある。実際に「One Point Wall」は「ISPライセンス(10000デバイス単位)」というものも存在している。「価格等は別途お問い合わせください」という
ことからISP用には特別な割引があるのだろう。

 とはいえ現状のISPがすぐにこれの導入を「公表」することは考えづらい。理由の一つとしてwe all DOWNLOADの612氏が発言している通り「Winnyの起動自体が犯罪というわけではないし、仮にWinnyがバージョンアップしたり、『Winnyの次』が現れるであろうことを考慮すると、Winnyだけをブロックしてもあまり意味がない」からであり「ISPが利用者の情報を公開するにはWinnyの使用自体が違法とされる前提が必要と思われ」るからだ。このことからもわかる通り、この製品が「企業・学校」をターゲットとした製品であることは間違いがないだろう。では、なぜ企業や学校がこのようなフィルタリングツールが必要なのだろうか。もちろん社内資源の有効活用という面もあるだろうが、ウィルスと著作権団体のための自己防衛ツールという面もあるだろう。

 ご存じの通り、コンピュータウィルスが広がる経路はメールだけでは無い。Winnyを媒介として感染を広げるウィルスは既に登場しているし、KaZaAを媒介としてウィルスも増えてきている。さらに、社内の機密情報などが入ったファイルをうっかり「共有フォルダ」に入れてしまう可能性もある。ネットワーク管理者にとっては、ファイル交換のためにウィルスが入り込んだり機密情報が漏れる隙間を広げるのはあまり好ましいこととは思わないだろう。

 また、このようなフィルタリングツールは著作権団体からの「攻撃」を防ぐのにも役立つかもしれない。(これを読んでいるあなたの会社ではそんなことはないと思うが)いくつかの会社では、なぜか社内ネットワークに公開前の「マトリックス レボリューションズ」の動画ファイルが3~4本もあったり、社内で「神」と呼ばれている人がいるらしい。ここから先はいち々説明しないが、著作権団体にとって彼らが絶好のカモであることは間違いがないだろう。

 ちなみに、知的財産権に厳しいある会社では既に社員の音楽ファイル交換を禁止している。
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by kozai22 | 2004-02-21 22:30 | P2P
 昨日、「Java Technology Conference 2004」の中で開かれた「JXTAの動向およびP2Pの将来」に参加してきた。最近になって再び盛り上がってきた「JXTA」。その動向がどのようになっているか知りたい方も多いだろう。

 ありがたいことに、「Java in the Box」の櫻庭 祐一氏が「JTC 2004 2 日目のレポート」の中で「JXTA の動向および P2P の将来」の様子をレポートされている。JXTAに興味を持たれている方には非常に参考になるだろう。また、このレポートには触れられていないが、このBOFセッションの最後で櫻庭氏も自身のJXTAツールについての発表をされた。

ps:本来であるならば、私もレポートを書くべきなのだが、体調を崩してしまいニュースをまとめるだけで精一杯だ。今日はこの辺で許して欲しい。
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by kozai22 | 2004-02-20 20:08 | P2P
 最近、いくつかのWebサイトを見ていると「本やCDのWeb上のレビューは本や売り上げに関係しているのか?」といった事を議論しているページが見られるようになった。Web上のレビューが実際の本やCDの売り上げにどの程度関係しているかは正確な調査が無いためわからないが、個人的にはこのような議論が出てくること自体、Webの影響が本やCDの売り上げに大きく関係しているのだと思う。

 Web上で本やCDをレビューするサイトは数多くあり、本やCDを購入する際に非常に参考になるサイトも多い。私も本を購入する時は、ビジネス書ならば橋本大也氏のPassion For The Future、ミステリならばMystery Best ???(みすべす)を参考にして本を買うこともある。インターネット上に本やCDの情報を探す人ならば、自分に合った本やCDを紹介してくれる書評・レコード批評サイトをいくつか登録してあると思う。

 ところで現在、日本のWeb上で本やCDの批評や話題を一番多く取り扱っているWebサイトはどこだろうか? 異論はあるかもしれないが、私は現在のところAmazonだと思っている。ご存じの通りAmazonは各商品ごとにレビューが書けるようになっている。商品によっては10以上のレビューが掲載される物もめずらしくない。Amazonから商品を購入する人達の中にはこれらのレビューを参考にする人も多いだろう。

 しかし、Amazonのレビューには多少の問題がある。例えば、レビューの文章が800文字しか書けないことだ。これだけ文字数が少ないと商品についての「感想」「情報」が書ききれない場合もある。さらにレビュアーがどのような人間かよくわからない事もある。しかし、一つの商品に対して何千文字のレビューを何個も掲載することはできないし、レビュアーの詳しい情報がわからなくともとりあえず「プロフィール」欄で確認できる最低限の情報からレビュアーのことを推測するしかない。

 このような問題の解決方法として、Amazonにトラックバック機能があれば良いと思っている。その商品についての感想や情報をすべて掲載できなくとも、リンクと感想/情報の冒頭部分だけであるならば掲載することは可能だろうし、何よりユーザはその商品についての情報をより多く入手できる。さらに、トラックバックが集まれば、その商品についての感想/評判を集めたポータルが自然に発生することも考えられる。

 もちろん、トラックバックスパムが大量に発生する可能性があるが、そこはAmazonお得意の「協調フィリタリング」がある。Amazonならば、大量に押し寄せるトラックバックスパムからユーザにあったサイトをナビゲートすることは決して不可能ではないだろう。
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by kozai22 | 2004-02-18 21:30 | IT全般
 前回のエントリでは、「ISPが送信トラフィックを制限しても、PeercastなどのP2P技術を利用したストリーミングソフトを使えば、コンテンツ配信者の負担減らす」という趣旨の物を書いた。個人でコンテンツを配信しているユーザの中にはサーバ負荷やユーザ数に対してコンテンツ配信が追いつかないようなユーザもおり、さらに帯域制限が加わればコンテンツ配信者にとっては死活問題だ。しかし、P2P技術を使ったストリーミング配信ソフトを使えばトラフィックを分散でき、それによってコンテンツ配信者が支払うべき「配信コスト」も分散できる。コンテンツ配信者にとっては、帯域制限が課せられても多少は安心してコンテンツを配信できるだろう。

 しかし、これは「帯域問題」の根本的な解決になっていない。コンテンツ配信者のトラフィックが分散されてもISP側に発生するトラフィック量は変わらないからだ。今年(2004年)の2月3日に開かれた次世代IPインフラ研究会」の中でIIJの鈴木社長は「インターネットの使い方はそれこそ無限。我々の想像以上の使い方をして,トラフィックは今後もさらに増加する可能性がある。そのためには,既存の電話ベースの通信インフラでは絶対に支えきれない。ネットワーク・インフラの全面的な補強が必要だ」と発言し危機感を表している。この意見に対して疑問を持つ声もあり、5年後に日本のインターネットが崩壊するかどうかはわからないが、年々トラフィックが増えていくことは確実であり、今後も「帯域問題」は議論されていくだろう。

 様々な資料を見ればわかる通り、現状としてWinMXやWinnyなどのファイル交換ソフトがネットワークの帯域を食い荒らしているのは間違いがない、しかし今後のインターネットの方向性を考えるとファイル交換だけが問題になるのでは無いだろう。例えばNTTは2月16日に行われた「NTT R&Dフォーラム」の中で最大8MbpsのMPEG-2による通信を低遅延(0.2秒)で実現する「RISCA」やFOMAとPCを映像でつなぐメッセンジャーサービスなどを紹介している。これらのサービスが使えるようになるのは当分先のことだ。しかし、このようなブロードバンドを活用したサービスは確実に現実のものになってくるだろう、そうなれば、現在のファイル交換と比べものにならないくらい巨大なトラフィックが発生する。このまま、革新的な技術ができなればトラフィックを処理できない所も出てくる。この問題を解決するにはどうしたら良いだろうか。

 個人的には現在のインターネットと並列して、巨大なアドホックネットワークも使えればトラフィックの緩和につながると思う。無線機器の発達によりノートPCやPDA、さらに最近ではVoIPを利用した電話機なども登場してきている。これらを互いに接続することによりインターネットとは別のネットワークを作り、ネットワークの混雑状況によってインターネットと切り替えて使えるようになれば、インターネットの混雑もだいぶ減ってくると思う。

 もちろん、これは(同じような構想はあるが)私の単なる思いつきであり、仮に実現できるとしても、様々な問題点がある。しかし「インターネットが崩壊する」というのであれば、別のネットワークを代替案として考えておく必要もあるのではないだろうか?
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by kozai22 | 2004-02-17 21:25 | IT全般
 「コモンズの悲劇」という言葉がある。これはそれぞれが適度に限度を守って共有地の資源を利用している場合には問題は無いが、1人が抜け駆けをして他の人よりも多くの資源を利用し始めると、他の人間も同じことをやってしまい、資源を枯渇させてしまう事を表す言葉だ。

 P2P技術を使ったファイル交換ソフトによる帯域の問題は、この言葉に表されていると思う。他のISPに先がけて帯域制限を「公表」した、ぷららの発表によると「ごく一部のぷららユーザーが起動しているWinnyやWin-MXに対する外部からのダウンロード要求が、ぷらら全体の上りトラフィックの約50~70%を占めて」いたという、このことからも一部のユーザが帯域を枯渇させている状況がわかると思う。

 この発表以後、いくつかのISPが帯域制限を発表した。それらはWinMXやWinnyなどのファィル交換をターゲットとしたものが多かったが、最近ではファイル交換だけでなく送信トラフィック全体を制限するISPも登場してはきている。これは私の個人的な考えだが、今後はファイル交換ツールをターゲットとするよりも「送信トラフィック全体」を制限する方向に向かっていくと思う。なぜならばファイル交換ソフトは無数に存在し、特定のファイル交換ソフトを制限しても次々と新しいファイル交換に対応しなければならない。ご存じの通り、ファイル交換ソフトはWinMXやWinnyだけでなくいくつものファイル交換ソフトがある。

 しかし、トラフィック全体を制限されてしまうと困ったことが起こる。それは、合法的なコンテンツやサービスまで制限されてしまうということだ。ADSLや光ファイバの普及によりネットラジオ/テレビを個人で運営しているユーザが増えてきており、中にはかなりの人気を集めているネットラジオ/テレビもある。もしISPが送信トラフィックの制限を行えばネットラジオ/テレビを個人で運営している人達にとっては非常に大きな問題になる。

 本来は違法なファイル交換をやっている「一部」のユーザと合法的なコンテンツを配信しているユーザは別々に考えるべきであろうが、仮に帯域制限の流れが「ファイル交換ソフト」から「送信トラフィク全体」になった場合には、合法的なコンテンツ配信を行うユーザにかなりの負担がかかるようになるだろう。

 このような問題を「軽減」させる方法としては、peercastのようなP2P技術を利用したストリーミング配信アプリケーションが役立てるとだろう。従来では、ネットラジオ/テレビを配信するのには1つのサーバから接続している全てのユーザのパソコンに配信するために、太い回線と相当な量の送信トラフィックが発生していた。しかし、peercastのようなP2Pを利用したコンテンツ配信を利用すれば、コンテンツを視聴しているユーザが他のユーザに配信してくれる。

 もちろんこの方法を使えば、本来ならばコンテンツを配信するユーザが発生されるトラフィックを、コンテンツを視聴しているユーザが肩代わりすることになる。しかし、コンテンツを視聴がメインのユーザならば、ISPが規定して送信トラフィックを使い切れないだろう。それならば、自分が使い切れない送信トラフィックを「共有」した方が、コンテンツ送信者や他のユーザのためにもなる。それでも、自分の「送信トラフィック」が気になるユーザがいるのであれば、コンテンツ送信者は同じコンテンツでもサイズの「大きいもの」と「小さいもの」を用意しておき、小さい方は従来の方法で、大きい方はP2Pで配布すれば良い。

 帯域制限の問題ではファイル交換が「原因」となるが、必ずしもP2Pが悪者になるわけではない。帯域制限がかけられる今だからこそ、合法的なコンテンツ配信者にとっては有効な技術になっていくだろう。
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by kozai22 | 2004-02-16 22:34 | P2P